【必ずお読みください】「母乳育児支援20時間基礎セミナー」開催に当たってお伝えしたいこと
- 「赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援ガイド(2009)」(医学書院、2009年)は、1993年にUNICEF/WHOによって書かれた「母乳育児支援ガイド」の改訂版で、「赤ちゃんにやさしい病院推進運動BFHI」の教材セットの一部としてスタッフの研修用に作られたものです。誰もがこのテキストを使って、UNICEF/WHOが推奨している母乳育児支援(通称20時間コース)を、学習したり、教えたりすることができるようになっています。このテキストを使用したセミナーをここでは「母乳育児支援20時間基礎セミナー」と呼称します。この「母乳育児支援20時間基礎セミナー」は、UNICEF/WHOの認定や推薦等は受けておらず、個々の国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)が自主的に開催しているセミナーです。 IBCLCは、このテキストの内容を皆様が学ばれるお手伝い(ファシリテート)をいたします。
- 「母乳育児支援20時間基礎セミナー」に参加することにより、UNICEF/WHOが行っている「赤ちゃんにやさしい病院運動(BFHI)」の内容を学ぶことができます。一方、「赤ちゃんにやさしい病院」(BFH)の認定に関する業務は、日本では現在ユニセフ東京事務所から委託されて「日本母乳の会」が担当していますので、認定に関する質問などは、そちらへお問い合わせいただきますようお願いいたします。「母乳育児支援20時間基礎セミナー」に参加することや、その産科施設にIBCLCがいるか否かは、日本における「赤ちゃんにやさしい病院」の査定や認定に、直接的に影響するものではありません。また、NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会(JALC)は、BFH認定に関与していませんので、BFHの認定に関しては、すべて日本母乳の会にお問い合わせ下さい。なお、日本におけるIBCLCの認定に関する事柄は、すべてラクテーション・コンサルタント資格試験国際評議会日本(IBLCE日本)が責任団体ですので、そちらの方へお問い合わせ下さい。
- 私たちは、IBCLC としてWHOが提唱している「母乳代用品のマーケティングに関する国際規準」(「国際規準」)を遵守しています。また、「国際規準」を守っている講義に対してIBLCEから継続教育単位が発行されますので、この「母乳育児支援を学ぶ20時間基礎セミナー」においても、「国際規準」を遵守することが求められています。従って、いかなる形であっても、母乳代用品を販売流通する業者(乳業会社、哺乳びんや人工乳首を製造・販売している会社、哺乳びんを扱っている搾乳器会社)からの資金援助を受けません。例えば、乳業会社からの資金援助による受講料や、会場・プロジェクターなどの備品・飲食物の提供などは受けません。ご協力とご理解をお願いします。
- 私たちは、IBCLC個人でこのセミナーを開催しています。私たちは、「母乳育児支援20時間基礎セミナー」を通してエビデンスに基づく情報提供をすることを目的としています。自分の個人的な意見を「こうしたほうがいい」とアドバイスすることはありません。UNICEF/WHOの提供している情報がそれぞれの施設で吟味され、母親と子どもに適切な支援が行われるよう願っています。
(c) 母乳育児サポートこでまりの会